古代ギリシアの恋愛冒険小説『エティオピア物語』を読みました。 叢書アレクサンドリア図書館(全12巻)の表紙にはギリシア語がぎっしり! なにが書かれているのでしょうか、、、。 素敵な読書体験だったので、再読用に文庫版を購入しました。 昨年秋に、初めて文庫化されたようです。 「散文のホメロス」「波乱万丈の物語」「古代小説の最高峰」という帯のフレーズ。もうこの三拍子が、この物語の全てを言い表わしているのではないでしょうか。著者ヘリオドロスは3世紀~4世紀に生きた人物で、小説の舞台はもっと昔の紀元前六世紀末。そんなに前??? と思わず疑ってしまうほどの完成度の高さです。最後の最後まで、息もつかせぬ展開…