表題の池上俊ー『森と山と川でたどるドイツ史』を読みました。きっかけは以下の記事。 hellog〜英語史ブログ / 2024-11-28 大事なところが引用されていたので、こちらでも改めて引用しておきます。 一九世紀になって、ドイツにナショナリズムがわきおこってきたとき、根源とか自然とか、家郷とか祖国とか、血縁とか地縁などとの、情感あふれる結びつきに深く訴えながらのプロパガンダがくり広げられました。まさにウェットなナショナリズムなのですが、その大元には、ドイツ人にとっては「自然」こそが「家郷」であり、そこから引き離されてはドイツ人のドイツ人たる存在理由がなくなる、という思いがあったのです。 この…