寒い冬の日、ぼくは家のコタツの中で待っている。 暖かいコタツはほっこりするが孤独なものだ。 外はシンシンと雪が降り積もり、 冷たい風が窓を叩きつける。 「ニャーン…」と、小さく鳴いてみるが、 返事はなく、静寂が深まるばかり。 聞こえるのはコタツのヒーターの音。 コタツの中は暖かく、まるで温かい腕に包まれているようだ。 そんな中、ぼくは楽しい日々を思い出していく。 暖かい日差しの中で、おもちゃを追いかけたり、 膝の上でお昼寝したり。 そして優しい笑顔、撫でてくれる温かい手の感触、 「いい子だね」という優しい声。 しかし、時間が経つにつれて、ぼくは寂しさを感じ始める。「もしかして、今日は遅くなるの…