12月中旬、われわれが4年生となり、法律相談会のあと、サークルの顧問であるS教授が卒業する4年生にエールを送るためと称して、特別に大阪梅田のビヤホールでごちそうして下さることになった。 そのときの、S先生とのはなし。 サークルの同期S藤、N山、K、S、M、Hとわたしの7人である。 ビールを飲みながら、 S教授「ひとには、向き不向きがあってね。たとえば、われわれの専門の法学では、公法系に向いている頭のひとと、私法系に向いた頭のひとがいるんだよ」と。 公法というのは、憲法や刑法といったわりあい『硬い法の分野』であり、私法というのは民法や商法といった『やわらかい法』の分野をいうのである。 S教授のお…