西洋音楽における室内楽曲の形態の1つ。通常はピアノ、ヴァイオリン、チェロの三重奏による楽曲を指す。一般にソナタと同じ構成を持つ複数楽章から成る楽曲が「ピアノ三重奏曲」と名付けられる。すなわち、急-緩-舞-急の4楽章または急-緩-急の3楽章から成っていて、第1楽章がソナタ形式となっているのが基本的な形である。
ピアノ三重奏曲は、その名称が示す通りピアノを含む3つの楽器で奏される作品で、基本的にはピアノのほかにはヴァイオリンとチェロが用いられます。 室内楽曲として決して看過できないジャンルでありながら、現在、独奏や四重奏などに比べコンサートなどで取り上げられる機会の多くないのは、常設の四重奏団が珍しくない一方、三重奏団というのは少なくともクラシック音楽の世界では決して多くなく、従ってピアノ三重奏曲を現出するには三人のソリストが集まらねばならないということも理由の一つかもしれません。 しかし逆に、私的な音楽サークルなどでは、三人が自分の力量をそれぞれ発揮できるジャンルとして持て囃され、実際ピアノ三重奏曲…
クラシック音楽愛好家のために無料楽譜(スコア)へのリンク集を作成しました。ベートーヴェンによるピアノ三重奏曲を集めています。参考のために、楽曲が制作された年を併記しました。各楽曲のスコアはすべてIMSLP(国際楽譜ライブラリープロジェクト)にリンクしています。また楽曲についてのWikipediaの解説ページも併せてリンクを貼ってあります。imslp.org (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 作曲家に関する解説記事(Wikipedia)へのリンクも併せて貼ってあります。また、以下の記事ではクラシック音楽の作曲家100人を案内して…
クラシック音楽愛好家のために無料楽譜(スコア)へのリンク集を作成しました。本記事ではブラームスのピアノ三重奏&四重奏&五重奏曲作品を集めています。参考のために、楽曲が制作された年を併記しました。各楽曲のスコアはすべてIMSLP(国際楽譜ライブラリープロジェクト)にリンクしています。また楽曲の解説記事(Wikipedia)へのリンクを併せて貼ってあります。imslp.org (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 作曲家に関する解説記事(Wikipedia)へのリンクも併せて貼ってあります。また、以下の記事ではクラシック音楽の作曲家1…
モーツァルトの「おすすめの名曲」としてこれまでご紹介してきたのは、主にいわゆる有名どころなので、今回はやや知名度は低いもののぜひ聴いておきたい、「知られざる名曲」的な作品を取り上げたいと思います。 それは、"ケーゲルシュタット"あるいは"ケーゲルシュタット・トリオ"と呼ばれる、「ピアノ、クラリネットとヴィオラのための三重奏曲 変ホ長調 K.498」です。 ケーゲルシュタット(Kegelstatt)とは、ドイツ語のKegel(九柱戯)とStatt(場所)からなる複合名詞で、「九柱戯場」を意味します。 そして九柱戯はその字の示す通り、九本の柱をボールを転がして倒す、ボーリングの元祖と言われる遊びの…
ベートーヴェン・イヤーが終わって あけましておめでとうございます。本年も当ブログをよろしくお願いいたします。 昨年、記念すべきベートーヴェン生誕250周年は、コロナ禍のなかであまり盛り上がらずに終わってしまいましたが、苦難に耐えて新たなる創造に捧げたその生涯、また世界人類の団結と一体化を呼びかけたそのメッセージが、これほど意味を持つ年もなかったと思います。 6年後の2027年、ベートーヴェン没後200周年には、世界はどうなっているでしょうか。 引き続き、若き天才作曲家の挑戦と成長を追っていきたいと思います。 ハイドン先生、まさかのダメ出し! ベートーヴェンの記念すべき『作品1』のピアノ三重奏曲…
18世紀のウィーン 新生活の準備 1792年11月10日頃、21歳のベートーヴェンはケルン選帝侯派遣の給費留学生としてウィーンに到着し、リヒノフスキー侯爵邸に迎えられます。 音楽の都で新生活を始めるにあたり、色々と準備をしたさまが、当時の出納帳からうかがえます。 そこには新調のコートや靴、絹の黒靴下などの値段が記されていて、地方から都会に出てきた大学生や新入社員を思わせます。 平民ながら貴族社会に出入りすることになるのですから、身なりなどにもずいぶんお金がかかったことでしょう。 ピアノは新聞広告で売り物を探していますが、大都会といっても今よりは狭い社会ですから、メルカリなどなくても比較的容易に…
若きベートーヴェン、新たなる旅立ち 1792年11月2日早朝、21歳のベートーヴェンは、ハイドンへの入門を許され、ケルン選帝侯から給費留学生として認められて、ウィーンに向かって駅馬車で旅立ちます。 生地ボンの支援者たちからの応援と祝福、なかでもワルトシュタイン伯爵の『モーツァルトの精神をハイドンの手から受け取りたまえ』という言葉を胸に、希望に燃えて、二度と戻ることのない故郷を後にしました。 この留学のタイミングは、情勢的に、まさにギリギリセーフというところで実現しました。 当時、ヨーロッパには戦乱が拡大しつつあり、ボンにもフランス軍が迫りつつあったのです。 1789年にバスティーユ監獄襲撃から…
時間は間違いなく進むのだけれども、その進み方が緩やかなのですよ。この贅沢な一時を味わいたいがために、都内から3時間かけて八ヶ岳山麓までやってくるのですね。標高1,500mの世界へ。音楽を聴く環境だけで捉えると、東京の自室が一番なのです。ストーブの風切り音もしませんし。それでも山荘は訪れた者を静かに迎え入れてくれるのです。その雰囲気が全て。そこでぬくぬくと音楽を楽しめる。贅沢の極み。
別れと創作 隠された思い 発露する名曲♫ ベートーヴェン:ピアノソナタ第26番《告別》 ナポレオン戦争時のウィーンの混乱、愛弟子との別れが創作の契機につながります。今回は、ベートーヴェンのピアノソナタ第26番《告別》の解説とおすすめ名盤を紹介! 【ここをクリックすると名盤の解説へ飛びます】 【解説】ベートーヴェン:ピアノソナタ第26番《告別》 【各楽章を解説】ベートーヴェン:ピアノソナタ第26番《告別》 第1楽章《告別》 アダージョ|アレグロ(ゆっくりと|速く) 第2楽章《不在》 アンダンテ・エスプレッシーヴォ(歩く速さで、表情豊かに) 第3楽章《再会》 ヴィヴァッチーシマメンテ(大いに活き活…
深夜いったん目覚める。また眠り、朝七時起床。結局、九時間以上寝たか。 気取った中年の細身のおっさんが踊る夢、口にバラでも咥えていそう。場末の小さな喫茶店、でもないな、白っぽい板張りの、小さなスペース。レコードで音楽が流れる。 曇。いや、黄砂か。 ●アニメ「トニカクカワイイ(シーズン2 )」ノンテロップED - YouTube ●夜のかたすみ - YouTube アニソンが頭の中でぐるぐる回っているバカで幼稚なわたくし。 NML で音楽を聴く。■ハイドンのピアノ三重奏曲第二十一番 Hob.XV:21 で、演奏はトリオ・ヴァンダラー(NML、CD)。なかなかチャーミングな曲。 1~3月の自分のブロ…
晴。薄曇り。 夢。東大の受験日当日に、受験票をなくして試験が受けられない。まあいいかと思って、本命の京大の受験票を探してみると、これもない。あちこち探す。 ひさしぶりに夢をよく覚えていた。まだ他にも断片的に覚えている映像がある。 NML で音楽を聴く。■ハイドンのピアノ三重奏曲第十八番 Hob.XV:18 で、演奏はトリオ・ヴァンダラー(NML、CD)。■モーツァルトのピアノ三重奏曲第六番 K.564 で、ヴァイオリンはヴィルモーシュ・サバディ、チェロはチャバ・オンツァイ、ピアノはマルタ・グヤーシュ(NML、CD)。これでサバディ、オンツァイ、グヤーシュによるモーツァルトのピアノ三重奏曲全六曲…
未明起床。強い雨。 NML で音楽を聴く。■モーツァルトのピアノ三重奏曲第五番 K.542 で、演奏はサバディ、オンツァイ、グヤーシュ(NML、CD)。■モンポウの「内なる印象」で、ピアノはオレナ・クシュプラー(NML、CD)。このピアニストはよほどわたしに合うんだな。 スーパー。小雨(こさめ)で少し寒い。 昼。晴れる。 今日の桜。 落花。雨でだいぶ散った。 ブルーベリーの花。 花蘇芳(ハナズオウ)。 ミスタードーナツ イオンモール各務原ショップ。塩キャラメルフレンチ+ブレンドコーヒー473円。 チョ・ナムジュ『サハマンション』(原著2019)を読み始める。ディストピアものの長篇、というところ…
温かいお客様で満員のホールを思い出すたび、夢だったんじゃないかと思うぐらい楽しい時間でした。皆様、本当にありがとうございました。次回開催に向けてさらに励んでまいります。 室内楽の会 〜アンサンブルと歌曲のおだやかなひととき〜 2024年3月30日(土)開場14時 開演14時30分大田区民ホール アプリコ小ホール入場無料・全席自由白井 英峻 (ヴァイオリン)大月 未来 (チェロ)サラバンド&ジーグ 松尾 育子(ピアノ/歌/ビオラ/パーカッション) 細野 聖名子(ピアノ/フルート/鍵盤ハーモニカ/パーカッション) 高橋 俊成(シロフォン/グロッケン) 福井 美佳(ピアノ) 第1部水族館「動物の謝肉…
立ち見が出るほどの盛況で、出演者一同驚きと感動でいっぱいです。温かいお客様で満員のホールを思い出すたび、夢だったんじゃないかと思うぐらい楽しい時間でした。皆様、本当にありがとうございました。おそらく1年半後ぐらいになるかと思いますが、次回開催に向けてさらに励んでまいります。 室内楽の会 〜アンサンブルと歌曲のおだやかなひととき〜 2024年3月30日(土)開場14時 開演14時30分大田区民ホール アプリコ小ホール入場無料・全席自由白井 英峻 (ヴァイオリン)大月 未来 (チェロ)サラバンド&ジーグ 松尾 育子 細野 聖名子 高橋 俊成 福井 美佳 第1部水族館「動物の謝肉祭」より (サン=サ…
深夜起床。 PCの電源を入れる。椅子に座って長時間ぼーっとする。 曇。 NML で音楽を聴く。■モーツァルトのピアノ三重奏曲第四番 K.542 で、演奏はサバディ、オンツァイ、グヤーシュ(NML、CD)。清潔で気持ちのよい演奏。作為というものがまったくない。■ハイドンのピアノ三重奏曲第十四番 Hob.XV:14 で、演奏はトリオ・ヴァンダラー(NML)。軽妙なハイドン。ハイドン : ピアノ三重奏曲集 / トリオ・ヴァンダラー (Haydn : Piano Trios / Trio Wanderer) [CD] [Import] [日本語帯・解説付]アーティスト:トリオ・ヴァンダラーharmon…
深夜起床。 NML で音楽を聴く。■ベルクのピアノ・ソナタ op.1 で、ピアノはイヴォンヌ・ロリオ(NML、CD)。■シェーンベルクの弦楽四重奏曲第三番 op.30 で、演奏はプラジャーク・クヮルテット (NML)。Schoenberg: Chamber Musicアーティスト:Prazak QuartetPraga Czech Rep.Amazon■モーツァルトのピアノ三重奏曲第三番 K.502 で、演奏はサバディ、オンツァイ、グヤーシュ(NML、CD)。さっぱりして気持ちがよい。 二度寝。晴。 ■シェーンベルクの管楽五重奏曲 op.26 で、演奏はウィーン管楽合奏団(NML)。ウィーン・…
昧爽起床。風雨強し。 朝食に昨日買ってきたドーナツを食う。 NML で音楽を聴く。■モーツァルトのピアノ三重奏曲第二番 K.498 で、演奏はサバディ、オンツァイ、グヤーシュ(NML、CD)。実直で地味な、これで充分な演奏。自分(たち)は才能ある演奏家なんだぞ、みたいな衒いがまったくなく、気持ちがよい。いわゆる「ケーゲルシュタット・トリオ」で、もともとクラリネット、ヴィオラ、ピアノという特殊な編成だが、ここではクラリネットの代わりにヴァイオリンで演奏されている。 ■ブラームスの交響曲第四番 op.98 で、指揮はリッカルド・ムーティ、フィラデルフィア管弦楽団(NML、CD)。マジメで、ダサく、…
日曜日の午前中に、グラーストリオの3人で 石井啓一郎先生のレッスンを受けてきました。 レッスン曲は、ブラームスのピアノ三重奏曲第1番の 第1楽章。来年のチャリティーコンサートの曲です♪ レッスンを受けるたびに思うのですが、この年齢に なってもレッスンを受けられるなんて、私は本当に 恵まれています。とてつもなく有り難いことです。 今回ご教示いただいた事と、2018年に私の師である 弘中先生からご教示いただいた事を消化した上で、 私達としての音楽を奏でられるよう、頑張ります!
晴。 よく寝た。 NML で音楽を聴く。■モーツァルトのピアノ三重奏曲第一番 K.496 で、ヴァイオリンはヴィルモーシュ・サバディ、チェロはチャバ・オンツァイ、ピアノはマルタ・グヤーシュ(NML)。三日前にピリス、デュメイ、ワンで聴いたせいで、この曲が頭に残っていた。過不足ない、ごくふつーの演奏で、これに至るまで NML を結構探した。ハンガリーの堅実な音楽家たちという感じで、この中ではマルタ・グヤーシュ(ハンガリー人なので、グヤーシュ・マルタの順に表記すべきかも知れないが、いちおう NML のそれに従った)がピアノ教師としてわりと検索に引っ掛かる。たぶん、有名な演奏でも何でもないと思うが、…
日曜日。曇。 NML で音楽を聴く。■モーツァルトのディヴェルティメント 変ロ長調 K.254、ピアノ三重奏曲第一番 K.496 で、ヴァイオリンはオーギュスタン・デュメイ、チェロはジャン・ワン、ピアノはマリア・ジョアン・ピリス(NML、CD)。名手たちの肩の凝らないモーツァルトを、音量を絞って聴く。特にピリスはいわば凡庸の(女)王だな。超一流としての凡庸。もちろん凡庸といったって、めったにできるものではない、というか、彼女以外に可能でない。わたしはピリスをずっと聴いてきたし、これからもたぶん聴くだろう。 八十年代は精神の商品化、コンテンツ消費の濫觴だな。って、別にめずらしい考え方でも何でもな…
今朝もいつものユックリとした5キロのジョグ。 ↑ 今朝は富士山がクッキリと見れました 午前9時から朝会の後、午前10時からオンラインにて全職員が参加しての衆知会。 各部からこの1か月間の動きや、今後の予定についての報告。 昼食の後、基礎課程Iの塾生が講義を受けている明治学院大学の佐々木雄一・准教授にご挨拶。 先生はまだ36歳の若さ・・・すでに4冊も著書を出版されています。 午後1時から、関市でお世話になった高校・青年会議所の先輩にあたる三輪雄彦さんが、お知り合いの方も含めて4名で来塾。 受け入れを担当されている山中さんから、政経塾建塾の理念・経緯等の説明の後、質疑応答。 その後、塾内の施設見学…
6時半起床。 とても眠い。 今日は9時からUSとMTGがあるので遅刻出来ない。 あまりいい天気とは言えない。 出発。 コーヒータイム。 朝なのに空きが少なかった。 7:45初の特急湘南に間に合う。 窓側とりたかったので課金した。 着座。 朝ごはん。 羽沢の貨物駅通るのが熱い。 体重は少し増えてきたが、足トレした時のいつものことなので大丈夫。 運動量も多い。 品川着。レートチェック。 仕事開始。 ほぼ9時ちょうどに着いてUSとのMTG開始。 上司や他のメンバーのために通訳入れた。 自分はいなくとも問題はないけど。 900-940 1000-1100 と続けてMTG。 13時にMTG入れるやつは使…
マルセル・ド・マンツィアーリ: 室内楽作品集セシリア・ジリアクス 、 カティ・ライチネン 、 ベンクト・フォシュベリ 、 ペーテル・フリース・ユーハンソン タワーレコード フランスで活躍したマルセル・ド・マンツィアーリ(1899-1989)の室内楽作品集。20世紀戦中のフランスでは多くの女性音楽家がコンサートを主催し、演奏、作曲していましたが、今日ではほとんど知られておらず、彼女たちの作品が演奏されたり、録音されたりすることはほとんどありません。作曲家、指揮者、ピアニスト、教師であるマルセル・ド・マンツィアーリも忘れられた音楽家の一人。彼女は1899年現ウクライナ、ハルキウに生まれ、パリでナデ…