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ヘルパンギーナ

(サイエンス)
へるぱんぎーな

[英] Herpangina
ヘルパンギーナとは、発熱と口腔粘膜にあらわれる水疱性の発疹を特徴とした急性のウイルス性咽頭炎。
主として夏季に乳幼児の間で流行しやすい、いわゆる夏かぜの代表的疾患である。
手足口病と同じくエンテロウィルス属の複数のウィルスによる感染症だが、流行性のものは特にA群コクサッキーウイルスの感染によるもので、38〜40度以上の高熱が2〜3日続き、喉の奥に小さな水疱ができ痛みを伴う。
致死性の高い病ではないが、高熱による脳症の可能性や喉の痛みによる食欲減衰から脱水症状などを起こす場合がある。発熱が39度を越えるような場合は解熱剤を投与し、こまめに水分を与えることが望ましい。

感染症法による取扱い

5類感染症定点把握疾患に定められており、全国約3,000カ所の小児科定点より毎週報告がなされている。

学校保健法における取扱い

学校において予防すべき伝染病の中には明確に規定されておらず、一律に 「学校長の判断によって出席停止の扱いをするもの」とはなっていない。したがって、欠席者が多くなり、授業などに支障をきたしそうな場合、流行の大きさ、あるいは合併症の発生などから保護者の間で不安が多い場合など、「学校長が学校医と相談をして第3種学校伝染病としての扱いをすることがあり得る病気」と解釈され、症状が消えてから2日程度の出席停止となる場合がある。

治療・予防

ウィルス性の感染症であるため治療薬などは存在せず、対症療法のみで、発熱や頭痛などに対してはアセトアミノフェンなどを用いることもあるが、時には脱水に対する治療が必要なこともある。無菌性髄膜炎や心筋炎の合併例では入院治療が必要であるが、後者の場合には特に循環器専門医による治療が望まれる。
特異的な予防法はないが、感染者との密接な接触を避けること、流行時にうがいや手指の消毒を励行することなどである。

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