著者の認知症の母親をネタにした「介護マンガ」。長崎で自費出版した500冊がスタートで、後に西日本新聞社の目にとまり、地域でベストセラーになった。さらに映画化も決定、有名人になりました。 介護マンガと書いたけど、母親は施設入居者なので、家族がつきっきりで介護という状況ではなく、これが大いに救いになっている。本人も家族も自宅引きこもり状態の介護なら、こんなに笑いのとれるシチュエーションは生まれない。でも、少しでもぼけた親の介護に携わった人なら、そやそやと共感するところ多々、親子関係の切なさにジンとくると思います。 会話がすべて長崎弁というのがいい。童女のような母、みつえさんが標準語をしゃべったら興…