★★★☆☆ あらすじ 第一次世界大戦直前にドイツのスパイと対峙するホームズを描いた表題作など、全7編を収録した短編集。 「シャーロック・ホームズ」シリーズの第8作目。 感想 最後に収められた「最後の挨拶」は、ホームズが最後に取り組んだ事件だ。最終回みたいなものなので、、ホームズがどんな活躍を見せるのだろうと期待しながら読み始めたのだが、冒頭からドイツのスパイが上司や情報源と密かに会う様子が延々と描かれ、いつもと違う導入で戸惑ってしまった。 最後なんだから早くホームズを登場させてくれよともどかしかったが、実はすでに彼の活躍は始まっていた。見事な展開だ。しかしもはや探偵小説ではなく、スパイ小説みた…