われわれは、このような道徳と経済が今もなお、いわば隠れた形でわれわれの社会の中で機能していることを示すつもりである。また、われわれの社会がその上に築かれている人類の岩盤の一つがそこに発見されたように思われる。それらによって、現代の法と経済の危機が生む問題に関するいくつかの道徳上の結論を引き出すことが出来るだろう。そこに一時立ち止まろう。社会史、理論社会学、道徳上の結論、政治学や経済学の実践などを扱う本書は、結局もう一度新しい形態のもとに、古いが常に新しい問題を問うようにわれわれを誘うに過ぎない。(マルセル・モース『贈与論』ちくま学芸文庫、2009) こんばんは。昨日、大学の先生をゲストに迎えて…