原題:Lost In Translation
「全盛期を過ぎた中年ハリウッド俳優のボブ(ビル・マーレー)。サントリーのCM撮影に東京にやってきた彼は、異国の環境になじめず孤独感を深めていた。
一方新婚の夫の仕事で同行したシャーロット(スカーレット・ヨハンソン)は、多忙な夫に取り残され、異国に、そしてまた夫との間に疎外感を感じていた。そんな二人がホテルで繰り返し顔をあわせるうちに、心を寄り添わせていく・・。
性別、境遇、年齢、とアメリカ人であること以外すべてが異なった、本国では出会うはずの無い二人の男女が、異国で「何かを失うこと」によって逆に何かを得ていく過程を、ソフィア・コッポラ本人が実際に目にした東京の「異国情緒」をうまく使いながら描くラブ・ストーリー。タイトルは、本来は翻訳の過程で何か意味が落ちていくこと、を指す。」momochiki 「映画観覚」