「ヲシテ文字」と云う表現は「文字文字」を意味する重複表現になりませんか? と、ホツマ研究に大きな足跡を残された千葉富三氏にうかがった時、千葉氏は、「いいえ、わたしはヲシテとは『聖なる印、称号』を意味するとみなしているので、ヲシテ文字、と云う表現は成り立つと考えています」と、返答されました。では、そもそも「文字」を意味する大和言葉は何であったかと考えを巡らすと、これが難しい。「ことは」「ことのは」は、発せられた言葉であり、違う。ヲシテやウタは「染める」ものだけれど、「そめ」と云う名詞は用例がない。近いのは、「ふた(ふだ)札」か、「ふみ」なのだが、綴じたり折ったり巻いたりしていない「ふみ=文書」を…