日本で陶器一般を指す「せともの」という言葉は、 長い歴史の中で、 焼き物作りを牽引してきた「瀬戸焼」からきています。 「瀬戸焼」は「日本六古窯」の一つで、 愛知県瀬戸市とその周辺で生産される陶磁器の総称です。 瀬戸においては、遅くとも平安11世紀初頭から 植物の灰を釉薬(ゆうやく)にした 「灰釉陶器」(かいゆうとうき)が焼かれていたようです。 sixancientkilns.jp 平安時代末、日宋貿易が開始され、 「青磁」・「白磁」などの優れた陶磁器類が大量に輸入されると、 当時の上層階級である貴族・寺院などは、 Chinaの陶磁を「唐物」(からもの)として珍重しました。 その一方、東海地方の…