魂の三分説とは、プラトンが『国家』『パイドロス』『ティマイオス』等で提示した、人間の魂を3つの性質に分ける考え方のこと。 魂の三区分説、魂の三部分説などとも。 魂の3つの部分は、以下の通りである。 理性(ロゴス):善と悪を判断し、行動を導く部分。知恵、思慮深さ、理性的な判断力に関連する。気概(テューモス):勇気、忍耐、決断力、情熱に関連する。欲望(エピテュメーテース):食欲、性欲、財産欲、権力欲などの欲求に関連する。プラトンは、これらの3つの部分は、肉体の3つの部分、すなわち頭部、胸部、腹部にそれぞれ対応するとした。 理性は頭部に、気概は胸部に、欲望は腹部に位置するとされる。 また、プラトンは…