広州トランジットホテルの夜と、早朝のラウンジ ホテルに到着して、 チェックインを済ませたときに言われた。 「お部屋はシェアになるかもしれません」 でも、部屋に入ったときは誰もいなかった。 ベッドが2つ。 清潔で広くて、思っていたよりもずっといい部屋。 「このまま1人かも?」 そんな淡い期待もあって、 シャワーを浴びて、寝ようかなと思っていたその時—— —— トントン。 ノックの音がした。 つづいて、ガチャガチャッとドアが開いた。 入ってきたのは、背中にリュックを背負った ひとりの女の子。 驚いたけど、目が合った瞬間に お互い、自然と笑ってた。 彼女はタイ出身の20代。 これから、ひとりで日本の…