仏と菩薩と聖声聞と独覚との過去現在未来のすべてに礼拝し奉ります。 それでは、第二章の「方便品」を、ご一緒に読んでいきましょう。 維摩詰の説法の続きになります。 「是の身は無知なり、草木瓦礫の如し。 足の身は無作(むさ)にして、風力の転ずる所たり。 是の身は不浄にして穢悪充ち満てり。 是の身は虚偽たり。 仮に藻浴衣食を以てすと雖も必ず磨滅に帰す。 足の身は災たり、百一の病悩(わずらいなやみ)あり。 是の身は丘井(くじょう)の如し、老の為に逼(せ)めらる。 この身には定(さだめ)無し、要(かなら)ず当に死すべきたり。 是の身は毒蛇の如く、怨賊(あだびと)の如く、空聚(くうじゅ)の如し、 陰(おん)…