一条真也です。『ブッダという男』清水俊史著(ちくま新書)を読みました。「初期仏典を読みとく」というサブタイトルがついています。著者は2013年、佛教大学大学院博士課程修了。博士(文学)。日本学術振興会特別研究員PD、佛教大学総合研究所特別研究員などを務めました。著書に、『阿毘達磨仏教における業論の研究――説一切有部と上座部を中心に』『上座部仏教における聖典論の研究』(ともに大蔵出版)があります。 本書の帯 本書のカバー表紙には、「・・・・・・まさにブッダ研究は、仏教学においてもっとも重要な主戦場であった。・・・ブッダの歴史性を明らかにしようとする際に、最大の障害となっているのは、仏典の神話的装…