ふるびた墓石には蜘蛛が巣をはり、透明な糸にからまった雨粒がサンキャッチャーのように木漏れ日を弾いていました。 福島市内にある巨大な共同墓地。このほど、〝伝説のサブカル誌“BUBKAの創刊編集長で、昨年5月に60歳で亡くなった寺島知裕さんのお墓参りに行ってきました。 きっかけは5月下旬に発売されたばかりの評伝。寺島さんの元部下で小説家の樋口毅宏さんが、40人以上の関係者にインタビューを重ねて書き下ろした奇書です▽ 樋口毅宏著『凡夫 寺島知裕。「BUBKA 」を作った男』(清談社Publico ) 「嫌な上司」ってどこの職場にも一定の割合で生息しているものと推察するけれど、死屍となり骨となり埋葬さ…