『日本精神史-自然宗教の逆襲』 阿満利麿・著 という、「宗教」とか「精神」への関心とヒマがないと読まないような本を読んだ 読んでほんとうによかった。 とてもおもしろかった。 帯に「日本人とははたして何者か?」とあったが、 よくある日本人論の切り口とは違って新鮮だった。 私たち日本人は、自然の物事には神(霊魂)がやどり、その神を感じるという アニミズム信仰に古代からなれ親しんできたが、「科学技術」万能の現代でも 心にはしっかり息づいている。 (頭では「非科学的」「迷信」とはわかっていても、たとえば《やむをえない理由があっても》 食べものを捨てたり、《「土の肥やしになる」と自分に言いわけしても》用…