古典和歌、中でも紀貫之という歌人に強く惹かれ、このブログも毎日更新していますが、その直接のきっかけのひとつが、古今和歌集の仮名序に接したことでした。 やまとうたは 人の心を種として よろづの言の葉とぞなれりける 世の中にある人 ことわざしげきものなれば 心に思ふことを 見るもの聞くものにつけて 言ひ出せるなり 花に鳴く鶯 水に住むかはづの声を聞けば 生きとし生けるもの いづれか歌をよまざりける 力をも入れずして天地を動かし 目に見えぬ鬼神をもあはれと思はせ 男女の仲をもやはらげ たけき武士の心をもなぐさむるは 歌なり わが国最初の歌論とも言われるこの序文、上記はそのほんのさわりの部分のみですが…