●歌は、「ますらをは名をし立つべし後の世に聞き継ぐ人も語り継ぐがね(四一六五歌)」と 「鶉鳴く古りにし里ゆ思へども何ぞも妹に逢ふよしもなき(七七五歌)」である。 京都市伏見区深草笹山町 伏見神宝神社万葉歌碑(大伴家持) ●歌碑は、京都市伏見区深草笹山町 伏見神宝神社にある。 ●歌をみていこう。 ■四一六五歌■ ◆大夫者 名乎之立倍之 後代尓 聞継人毛 可多里都具我祢 (大伴家持 巻十九 四一六五) ≪書き下し≫ますらをは名をし立つべし後の世に聞き継ぐ人も語り継ぐがね (訳)ますらおたる者は、名を立てなければならない。のちの世に聞き継ぐ人も、ずっと語り伝えてくれるように。(伊藤 博 著 「万葉集…