カウンセラー。原宿カウンセリングセンター http://www.hcc-web.co.jp/ 所長。1946年生まれ。臨床心理士。 お茶の水女子大学大学院修士課程修了。駒木野病院、嗜癖問題臨床研究所付属原宿相談室を経て、95年に原宿カウンセリングセンターを設立。 アルコール依存症、摂食障害、ドメスティック・バイオレンス、子どもの虐待などに悩む本人やその家族へのカウンセリングを行っている。
カウンセラーの信田さよ子さんが朝日新聞に出された記事が、Twitter等で「プレゼント」されていて話題になっていました(初出当時)。私は小川公代さんのツイートでそれを拝見する機会を得たのですが、とても考えさせられる内容でした。 1995年に開業された当時に信田さんの元を訪れた40代の女性クライアントたちが受けていた暴力が、他の世代とは質を異にしている点から、それが「戦争トラウマ」に起因していると気づいた、しかしそれに気づくには、とても時間がかかったという内容でした。 そうした女性クライアントたちは、ラフな計算をすると、1940~50年ころに、つまりは敗戦の前後に生まれ育っていることになります。…
メモ① 22/04/07以降断続的に読んできているものの、第4章までで止まってしまっています。これを再び手にしたのは、過日信田さよ子さんの対談イベントに参加できたことと、準備している原稿の参考文献として追加したいという気持ちがあったことの双方が理由です。しかし、今読もうとすると、書いた原稿を全面的に手直しすることにもなりそうなので、今日(24/09/20)は「ノート」として作成するに止めておこうと考えています。 言葉を失ったあとで (単行本) 作者:信田 さよ子,上間 陽子 筑摩書房 Amazon 目次 まえがき 信田さよ子 第1章 言葉を失ったあとで(20/11/27) 第2章 カウンセリン…
暴力とアディクション 作者:信田 さよこ 青土社 Amazon 『暴力とアディクション』信田さよ子著を読む。 著者の本で、たとえば、アディクション、共依存という言葉と概念を知る。さらに、うまく言えないもやもやしていることを明らかにしてくれた。「臨床の現場に立ち続けるカウンセラー」として医療とは異なる「援助」を模索している著者の日々、感じたことが記されている。 適宜引用。 「断酒に伴い徐々に鮮明になる痛みの感覚を言葉として表現しそれを緩和するために再飲酒する女性依存症者と、弱さにつながる情緒や痛みという感覚を言語化することなく、うつ状態から再飲酒に至る男性依存症者。この鮮明な対比に私は深く印象づ…
公園に居てたら4歳の女の子が装飾してくれた! かわいい(//∇//) なんかハワイ気分味わえる( ´ ▽ ` ) ※花はツツジですw 他にも上の服インしているウエスト部分に刺してくれたり、サンバイザーの風通し隙間に刺してくれたりで、華々しい感じにしてくれました!✳︎ 最終的に娘(5歳)とその子と私でプリキュアごっこ! キュアつつじとキュア水色とキュアアンジュ。(ネーミングセンス!笑) こっちはその公園で、この間小4のお姉ちゃんがくれたブレスレット! 失敗作らしいけど嬉しい♪ この穏やかな公園で、そこにいる小学生10人くらいと、こども園児9人、そしてその保護者が震撼する時間がきました。 ある保護…
信田さんと上間さんの対談。上間さんの本も読んでみたいな~と思っていたら、図書館でこの本を見つけました。 自分がアダルトチルドレンだということに未だにこだわりすぎなのかな?と思うこともありますが、この手の話に触れると、私にとって「トラウマ」はずっとキーワードなんだろうと思います。 今は自分のアダルトチルドレンな部分よりも、夫との死別に絡めて読んでしまうことにも気づきました。 段々また本が読めるようにはなってきましたが、内容をまとめる頭がないので、気になった言葉を記録しておきます。 断酒して1年から3年くらい経つと、なんで自分は依存症になったんだろうという時期が来ます。そうすると彼らは、例外なく鬱…
ネットを見ていましたら、どこぞの市長さんが教育勅語を職員研修の資料にと いったとかです。 なかなか否定できないような言葉が並ぶのでありますが、もちろん冒頭にある のは朕という人格から発せられることでありまして、戦前の社会体制などを異議 を唱える人たちにとっては、そこに書かれている誰にも否定できないと思われる ことにも、がんばって違うと言わなくてはいけないのでしょう。 両親に感謝するでありますが、親に虐待を受けて育ったこどもたちは、殴られ るたびに、ありがとうございますといわなくてはいけないのでありましょうか。 「たとえば父親からさんざん殴られた子どもは『自分は悪いから殴られた』 『これはしつけ…
今週の図書館行きでは、新たに二冊の本を借りることになりです。 読むのに苦労する面倒な本は、あまり借りる人がいないこともありまして、いつ までも借りていることができますが、当方がこれは読めるのではないかと思うものは 他にも借りたい人がいまして、期間内に読んでしまわなくては、予約が入っていたり することがありです。 先日に借りた二冊は、そのような可能性があるだろうと思うものでした。 一冊は、先月に朝日新聞の「語る 人生の贈りもの」の登場した信田さよ子さん の新刊でありました。信田さんのお名前を眼にしたことはあったのですが、この連載 を見るまでは、どのような方か知りませんでした。この連載のおかげで、…
タフラブ 絆を手放す生き方 作者:信田 さよ子 株式会社dZERO Amazon タフラブ 絆を手放す生き方 信田さよ子 2022 バイブルと呼ぼうかと思っています。 「タフラブ」(。・ω・。)ノ♡ タフラブって何かというと、「手放す愛」です。 著者の信田さんは、公認心理士、臨床心理士、いわばカウンセラーさんですね。 原宿カウンセリングセンターというところで顧問をされている大御所ともいえる方のようです。 何百とカウンセリングに来る人々を見て、信田さんがたどり着いたのが「タフラブ」です。 問題が生じた関係には、ちょっとお互い離れてみないか?というのがタフラブ。 そうした方が、実は問題の根っこにあ…
長年、臨床心理の現場でアルコール依存症や摂食障害、DV、などのカウンセリングを行ってきた著者による、それらの構造を読み解く本。 家族と国家は共謀する サバイバルからレジスタンスへ (角川新書) 作者:信田 さよ子 KADOKAWA Amazon 様々な暴力の連鎖が描かれている。夫から妻、母から子へ、家庭内でより弱い者へ暴力が引き継がれること、そしてそれらが家族というベールで隠されてきたこと、そしてDVや児童虐待、モラハラといった言葉が定着することによってそれらが明るみになってきた経緯などが記されている。 また長年、現場で先人がいないところで苦労してきた足跡とカウンセリングの発展と進化の経緯も語…
愛情という名の支配―家族を縛る共依存 作者:信田 さよ子 海竜社 Amazon 『愛情という名の支配 家族を縛る共依存』信田さよ子著を読む。 作者を知ったのは、晶文社のホームページの今“プチ家出のすすめ”一生との対談だった。その対談内容がとてもするどくて、著作を読んでみたいと思った。『アディクションアプローチ』が欲しかったんだけど、なくって、本書を手にした。結果は、うーむ。である。 とっても内容が重たい。重たいじゃないか。ひしひし伝わるか。であるからして、一章ごとにゆっくりと読むことにした。各章を読み終えるたびに、頭の中に、いろいろなものがふつふつと沸いて来るのだ。 「共依存」とは「不幸でいな…