カウンセラー。原宿カウンセリングセンター http://www.hcc-web.co.jp/ 所長。1946年生まれ。臨床心理士。 お茶の水女子大学大学院修士課程修了。駒木野病院、嗜癖問題臨床研究所付属原宿相談室を経て、95年に原宿カウンセリングセンターを設立。 アルコール依存症、摂食障害、ドメスティック・バイオレンス、子どもの虐待などに悩む本人やその家族へのカウンセリングを行っている。
私は前からなんですけど二人の娘を育てて常に世代間連鎖を危惧してどう考えたら自分が楽になれるか考えていました。どうしてもケアをし過ぎてしまうのです。自分が得られなかった援助を無意識にしたくなってしまうのです。 よけいなお節介ですね。そんな理由で最近出版された、信田さよ子著『なぜ人は自分を責めてしまうのか』(ちくま新書1845)を読んでみました。 www.chikumashobo.co.jp 信田さよ子氏の本はあまり読んでないのですが、今回、当事者研究活動に引かれ求めました。分かりやすく纏めてあり世代間連鎖の問題点が見え、かなり楽になりました。自分の生育の中での欠乏感の辛さを何時までも手放せない自…
なぜ人は自分を責めてしまうのか (ちくま新書 1845)作者:信田 さよ子筑摩書房Amazon Kindle版もあります。なぜ人は自分を責めてしまうのか (ちくま新書)作者:信田さよ子筑摩書房Amazon 自責感とうまくつきあう。 当事者の言葉を辞書として、私たちを苦しめるものの正体に迫る。 公開講座をもとにした、もっともやさしい信田さよ子の本。「すべて自分が悪い」というふうに自分の存在を否定することで、世界の合理性を獲得する。この感覚を、自責感といいます。臨床心理学では、自責の問題はほとんど扱われてきませんでした。この本では当事者の言葉を辞書として、自責感だけでなく、母と娘、共依存、育児とい…
最近の私は、「自分を責める」ようなことはあまりなくなった気がする。この本を手に取ったのは、偶然、新聞広告か何かでこの本を見かけて、この著者の本をもっと読んでみたいと思ったためである。 冒頭に「最近の私は」と書いたのは、以前は自分を責めるようなことがたびたびあったからである。いまはその感覚がないため、実のところはっきりとは思い出せないのだが、本書にも記載されているように「存在してはいけないのに、私は存在している」とか、人が自分のためにわざわざ時間を割いてくれていることに対して、こんな自分のために申し訳ない、自分のせいで人の貴重な時間を奪ってしまった、などと思ってしまうような感覚があった。 (読書…
カウンセラーの信田さよ子さんが朝日新聞に出された記事が、Twitter等で「プレゼント」されていて話題になっていました(初出当時)。私は小川公代さんのツイートでそれを拝見する機会を得たのですが、とても考えさせられる内容でした。 1995年に開業された当時に信田さんの元を訪れた40代の女性クライアントたちが受けていた暴力が、他の世代とは質を異にしている点から、それが「戦争トラウマ」に起因していると気づいた、しかしそれに気づくには、とても時間がかかったという内容でした。 そうした女性クライアントたちは、ラフな計算をすると、1940~50年ころに、つまりは敗戦の前後に生まれ育っていることになります。…
メモ① 22/04/07以降断続的に読んできているものの、第4章までで止まってしまっています。これを再び手にしたのは、過日信田さよ子さんの対談イベントに参加できたことと、準備している原稿の参考文献として追加したいという気持ちがあったことの双方が理由です。しかし、今読もうとすると、書いた原稿を全面的に手直しすることにもなりそうなので、今日(24/09/20)は「ノート」として作成するに止めておこうと考えています。 言葉を失ったあとで (単行本) 作者:信田 さよ子,上間 陽子 筑摩書房 Amazon 目次 まえがき 信田さよ子 第1章 言葉を失ったあとで(20/11/27) 第2章 カウンセリン…
暴力とアディクション 作者:信田 さよこ 青土社 Amazon 『暴力とアディクション』信田さよ子著を読む。 著者の本で、たとえば、アディクション、共依存という言葉と概念を知る。さらに、うまく言えないもやもやしていることを明らかにしてくれた。「臨床の現場に立ち続けるカウンセラー」として医療とは異なる「援助」を模索している著者の日々、感じたことが記されている。 適宜引用。 「断酒に伴い徐々に鮮明になる痛みの感覚を言葉として表現しそれを緩和するために再飲酒する女性依存症者と、弱さにつながる情緒や痛みという感覚を言語化することなく、うつ状態から再飲酒に至る男性依存症者。この鮮明な対比に私は深く印象づ…
公園に居てたら4歳の女の子が装飾してくれた! かわいい(//∇//) なんかハワイ気分味わえる( ´ ▽ ` ) ※花はツツジですw 他にも上の服インしているウエスト部分に刺してくれたり、サンバイザーの風通し隙間に刺してくれたりで、華々しい感じにしてくれました!✳︎ 最終的に娘(5歳)とその子と私でプリキュアごっこ! キュアつつじとキュア水色とキュアアンジュ。(ネーミングセンス!笑) こっちはその公園で、この間小4のお姉ちゃんがくれたブレスレット! 失敗作らしいけど嬉しい♪ この穏やかな公園で、そこにいる小学生10人くらいと、こども園児9人、そしてその保護者が震撼する時間がきました。 ある保護…
信田さんと上間さんの対談。上間さんの本も読んでみたいな~と思っていたら、図書館でこの本を見つけました。 自分がアダルトチルドレンだということに未だにこだわりすぎなのかな?と思うこともありますが、この手の話に触れると、私にとって「トラウマ」はずっとキーワードなんだろうと思います。 今は自分のアダルトチルドレンな部分よりも、夫との死別に絡めて読んでしまうことにも気づきました。 段々また本が読めるようにはなってきましたが、内容をまとめる頭がないので、気になった言葉を記録しておきます。 断酒して1年から3年くらい経つと、なんで自分は依存症になったんだろうという時期が来ます。そうすると彼らは、例外なく鬱…
ネットを見ていましたら、どこぞの市長さんが教育勅語を職員研修の資料にと いったとかです。 なかなか否定できないような言葉が並ぶのでありますが、もちろん冒頭にある のは朕という人格から発せられることでありまして、戦前の社会体制などを異議 を唱える人たちにとっては、そこに書かれている誰にも否定できないと思われる ことにも、がんばって違うと言わなくてはいけないのでしょう。 両親に感謝するでありますが、親に虐待を受けて育ったこどもたちは、殴られ るたびに、ありがとうございますといわなくてはいけないのでありましょうか。 「たとえば父親からさんざん殴られた子どもは『自分は悪いから殴られた』 『これはしつけ…
今週の図書館行きでは、新たに二冊の本を借りることになりです。 読むのに苦労する面倒な本は、あまり借りる人がいないこともありまして、いつ までも借りていることができますが、当方がこれは読めるのではないかと思うものは 他にも借りたい人がいまして、期間内に読んでしまわなくては、予約が入っていたり することがありです。 先日に借りた二冊は、そのような可能性があるだろうと思うものでした。 一冊は、先月に朝日新聞の「語る 人生の贈りもの」の登場した信田さよ子さん の新刊でありました。信田さんのお名前を眼にしたことはあったのですが、この連載 を見るまでは、どのような方か知りませんでした。この連載のおかげで、…