特定の差別への解決を優先させるための囲い込み 「私だったかもしれない」と「私だった」の差 「個人化」の時代 「個人化」の時代のフェミニズム 群衆と党 この世は囲い込みによって成り立っていると思うことがある。 身近な例でいえば結婚制度や近代家族があてはまるだろう。どちらも親密性を囲い込むための制度であり、囲い込みが目的であるからこそ暴力を内在的に含むのである。 資本主義もまた囲い込みを起源とするシステムであった。だからこそ反資本主義運動は囲い込みからの解放を目指すものであらねばならないはずだ。 しかし、現実の社会運動は人々を解放するどころか、自らの主張のために人々を囲い込む運動になってしまってい…