六条邸は日がたつにしたがって寂しくなり、 心細さがふえてくる上に、 御息所《みやすどころ》の女房なども 次第に下がって行く者が多くなって、 京もずっと下《しも》の六条で、 東に寄った京極通りに近いのであるから、 郊外ほどの寂しさがあって、 山寺の夕べの鐘の音にも斎宮の御涙は誘われがちであった。 🪻🎼花影 written by Fukagawa🪻 🪷澪標(みおつくし)のあらすじはこちらをご覧ください🪷 少納言のホームページ 源氏物語&古典 syounagon-web ぜひご覧ください🪷 https://syounagon-web-1.jimdosite.com 🪷聴く古典文学 少納言チャンネルは…