文藝革新會が発足した当初、文壇における周囲の人たちがどのような感想を持っていたのか、二、三あげてみよう。 まずは、中島孤島とは知己の仲で、東京専門学校の後輩にあたる正宗白鳥から。 ゛〇自分は何物と雖(いえど)も存在するものを否定しようとは思わない。よしそれが自分の不賛成なものであっても、現に存在してるのだから、仕方がない。 〇文藝革新會なども、存在してるんだからいいだろう。いや可いも悪いもない。存在してるのだから存在してるのだ。 〇そりゃ世の中には随分ポリシーを使うものもあるだろう。総て世の中の大勢というものは、然ういう連中に依て動かされ行くのかも知れない。それもいいだろう。自分に危害が加わら…