東京のインコはメシのネタに飛びつく 大正期の「現代思想」の受容 大正期もブームだったフランス思想 中沢臨川・生田長江『近代思想十六講』(1915) 内容の偏倚が表す時代性 ドイツ思想を重視するアカデミックな思想史入門 桑木厳翼『現代思潮十講』(1913) 当時の最先端の知性の表現、現代の初学者には難解 余談:ゾ、ゾー、ゾウ 大正期の「現代思想」の受容 日本において「現代思想」が人気なのは、今も昔も変わらない。ただ、大正期の方が、西洋の思想史的文脈の整理も進んでおらず、他方で日本語の語彙が貧弱だったこともあり、今の博覧強記でカオティックな「現代思想」ではなく、歴史的展開を踏まえて素朴な問題意識を…