米の小売価格高騰を巡り、小泉進次郎農水大臣の発言が波紋を呼んでいる。「備蓄米を放出し5キロ2000円を目指す」と宣言、農水省発表によれば、6月9日~15日に全国のスーパーで販売されたコメの5キロあたりの平均販売価格は、3か月半ぶりに3000円台となった。ただし現場の農家からは「売値ばかりが騒がれる」と、あくまでも冷静な声が聞こえてくる。「いろんなものが値上がる中、米だけなぜこんなに騒がれるのか」 広島県で米を生産しているMさん(70代男性)は、今年も引き続き米の需要が高くなることを見越して増産を決意。休耕田を復旧し、48ha(ヘクタール・1ヘクタールは1万平方メートル)から60haに増やした。…