映画監督、映画研究者、翻訳家、明治文化研究者、エッセイスト。1936年愛知県生まれ。中部大学人文学部教授。 早稲田大学政経学部卒業。 映画監督作品に、『番格ロック』、『時の娘』、『俗物図鑑』、『スタア』など。 著書に「昭和の映画少年」(秀英書房)、「ヘボン博士のカクテル・パーティー」(講談社)など。 訳書にイアン・マッカーサー「快楽亭ブラック 忘れられたニッポン最高の外人タレント」(講談社)など。
一条真也です。『映画の不良性感度』内藤誠著(小学館新書)を読みました。著者は1936年、愛知県生まれ。1959年、早稲田大学政経学部卒業後、東映に入社し、深作欣二、石井輝男、成澤昌茂監督らの助監となります。1965年の石井輝男監督「網走番外地」ではチーフ助監督を勤め、野田幸男と共に石井組のツートップとなりました。1969年「不良番長 送り狼」で監督デビュー。以後「不良番長」シリーズ、「ポルノの帝王」シリーズ、「地獄の天使 紅い爆音」「番格ロック」など数多くの東映プログラム・ピクチャーを撮りました。フリーとなって、「時の娘」、筒井康隆原作「俗物図鑑」「スタア」2作品を映画化。元中部大学人文学部教…
【俳優陣について (2)】
吉原の花火師たち(松本克平、殿山泰司、牧口元美)はかつてのような大花火を打ち上げようと画策していたが、娘(真喜志きさ子)は何とか止めたい。娘の恋人で自衛隊を脱走した青年(橋水光)は、ある行動に出た。
文人たちのこぼれ話し 今頃は、天の酒場で本を片手に飲んでいるのだろうか・・・。 去年の1月に亡くなった評論家坪内祐三さんのドキュメンタリードラマ映画「酒中日記」 酒中日記 [DVD] 発売日: 2015/07/08 メディア: DVD 原作はこちら↓ 酒中日記 作者:坪内 祐三 発売日: 2010/02/27 メディア: 単行本(ソフトカバー) 続・酒中日記 作者:坪内 祐三 発売日: 2014/10/31 メディア: 単行本(ソフトカバー) 映画のナレーションだけ聞いていると、居酒屋巡りの番組か?という気分になるけれど、酒や肴の蘊蓄にまみれたようなものではなく、こちらの味わいは、人、そして酒…
It's TOSHINOSE, O-MISOKA!!! というわけで、2022年に観た映画等の備忘録リストです。今年初見は209作品(短篇、TVMなど含む)とTVアニメ、OVA、ドラマシリーズなどをいくつかでした。 末尾に “◎” のあるものは劇場で観たものです。気まぐれに短い感想を書いた作品もありますので、よろしければ過去投稿記事をご参照いただければ幸いです。それでは皆様、よいお年を。 ※ 【2022年 鑑賞作品リスト】◆『I AM YOUR FATHER/アイ・アム・ユア・ファーザー』(トニ・ベスタルド、マルコス・カボタ監督、2015) ◆『スパイダーマン: ノー・ウェイ・ホーム』(ジョン…
www.tv-tokyo.co.jp『釣りバカ日誌』のシリーズ3作目。 釣りのため伊豆半島の星ヶ浦へ向かったスーさんとハマちゃんが、スーさんが過去に恋仲だった女性の娘・雪子と出会い、ドラマを展開していきます。 『男はつらいよ』シリーズでお馴染みの山田洋次が脚本を務めていることもあって、人間関係の濃いドラマが魅力的。 伊豆半島の美しい景観にのせて展開される釣りと恋愛模様は、作品の見どころとなっています。放送情報釣りバカ日誌3 BS171 BSテレ東 2022/10/29(土) 18:45-20:54<過去の放送> 2021/5/1(土) 18:30-20:54作品概要1990/日本 上映時間96…
www.tv-tokyo.co.jp『釣りバカ日誌』シリーズ第2作目。 社長と平社員という関係ながらも釣り仲間である鈴木(スーさん)と浜崎(ハマちゃん)。スーさんが旅先で偶然出会った女性・弥生をめぐり、二人の間に巻き起こるいざこざを描きます。 二人の笑える掛け合いはもちろんのこと、スーさんの会社に抱える悩みであったりを、釣りを交えつつ描いているのが見どころ。 その釣りシーンの舞台となる渥美半島の美しさにも注目です。放送情報釣りバカ日誌2 BS171 BSテレ東 2022/10/22(土) 18:30-20:54<過去の放送> 2021/4/24(土) 18:30-20:54作品概要1989/日…
一条真也です。史上最強クラスの台風14号が日本列島を縦断しましたが、21日の朝、わたしは北九州空港に向かい、そこから東京に飛びました。今朝は寒くて17度だったので、秋冬用のスーツを着ました。20日、東京都が確認した新型コロナウイルスの新たな感染者は3794人でした。4000人を下回るのは7月4日以来、約2カ月半ぶりです。 北九州空港の前で 今日の北九州空港のようす いつも見送り、ありがとう💛 それでは、行ってきます💛 今回の東京出張は、委員長を務めるグリーフケア委員会の会議出席、副理事長を務める一般財団法人 冠婚葬祭文化振興財団の打ち合わせ、次回作『心ゆたかな映画』と『葬式復活』の最終打ち合わ…
〜前回〜 meidaidokusyo.hatenablog.com 皆さんいかがお過ごしだろうか。 一年生も大学生活に慣れて、というか宿題の概念がない夏休みに慣れて、弛緩し切ったダルダル大学生へと変貌を遂げたころではなかろうか。そんなお前、お前は終わりだ。そうでない人は、そのまま頑張ると良いことがある場合とない場合があるぞ。 という訳で備忘録、続きます。 ・: 読書会でやった本 ☆: その月一番良かった本 ★: 次点 無印: 特に言及がない場合、ふつう 書評と言うには中身がなさすぎる感想(独り言)付き。 もくじ 【5月】 ★人間そっくり 安部公房 文体練習 レーモン・クノー シュルレアリスム宣…
★★★☆☆ あらすじ 刑期を終え出所したヤクザの男は、芸能事務所を始めた組長の指示により、ある女性をスターにするため奮闘する。 感想 やくざの世界を舞台にしたコメディ映画だが、正直あまり笑えない。笑えるような空間が作れておらず、すべてが流れていってしまう。そもそもどこが笑いどころかすら分かりにくかった。 主演の横山やすしも演技自体は良いのだが、案外コメディーシーンは下手だ。とりあえずなんでも威勢よくやってしまうので緩急がない。もしかしたらコントもちゃんとできないのでは?と疑ってしまった。彼は上手く操ってくれる人がいてこそ輝くのかもしれない。 やすきよ漫才傑作選(1) アーティスト:横山やすし,…
・「③」へ ●その他日本勢に人気のコメディもの14本 虹を掴む男(ウォルター・ミティの秘密の生活) ノーマン・Z・マクロード他 ダニー・ケイ。妄想、スリリング ◆ リドリー・スコット、三谷幸喜 山田洋次、西田敏行、高羽哲夫、野田高梧 大林宣彦、鈴木伸一、吉村公三郎、小林信彦 赤塚不二夫、ベン・スティラー 男はつらいよ 山田洋次 共同脚本:森崎東 人情、家族、旅 ◆ 川井憲次、片渕須直、川村元気、金子修介 小島正幸、小林靖子、尾崎将也、田崎竜太 本広克行、君塚良一 バッタ君町に行く フライシャー兄弟 マックス・フライシャー/デイヴ・フライシャー。虫、旅、ミュージカル ◆ 宮崎駿、鈴木敏夫…
www.tv-tokyo.co.jp『男はつらいよ』シリーズ43作目となる作品。 前作同様、寅次郎を主人公としながらも、その甥・満男(演:吉岡秀隆)をもうひとりの主人公としているのが特徴です。 大分県を舞台に、満男の後輩である泉が父親を捜すのを満男と寅次郎が同行することに。再会した泉の父親を通して家族の幸せについてを描いています。 マドンナ役は、泉を演じる後藤久美子と、泉の母・礼子を演じる夏木マリ。 初々しさを感じさせる泉と、大人の色気をまとう礼子を好演しています。放送情報男はつらいよ 寅次郎の休日 BS171 BSテレ東 2022/7/30(土) 18:30-20:54<過去の放送> 202…
www.tv-tokyo.co.jp『男はつらいよ』シリーズ42作目に当たる作品。 本作から寅次郎の甥・満男(吉岡秀隆)が主人公同様の扱いとなる通称「満男編」が始まることとなります。 その背景には、寅次郎を演じる渥美清の負担を減らすためであったのだとか。 本作では、大学浪人中の満男が高校時代の恋を求めて東京から名古屋、そして佐賀へ。そこで寅次郎と再会を果たすという内容となっています。 寅次郎のマドンナ役には檀ふみ演じる寿子が、満男のマドンナ役には後藤久美子演じる泉がそれぞれ割り当てられているのも本作の特徴。 シリーズの変革期を感じさせる一作となっています。放送情報男はつらいよ ぼくの伯父さん …
www.tv-tokyo.co.jp『男はつらいよ』シリーズ第41弾。 平成初のシリーズ作という事もあってか、寅次郎が海外へ進出するという、これまでになかった取り組みをしています。 オーストリア・ウィーンで出会った日本人女性ガイドの久美子に一目惚れした寅次郎の恋模様が現地で描かれていることに注目です。(ウィーンで実際にロケをしたそうです) マドンナ久美子を演じるのは竹下景子。シリーズ三度目のマドンナ役となります。 ゲスト俳優には、寅次郎がウィーンに行くきっかけとなる男、坂口に柄本明、ウィーンで久美子を支えるマダムに淡路恵子がキャスティングされています。放送情報男はつらいよ 寅次郎心の旅路<デジ…
【撮影などのエピソード (2)】 山際「音楽は林(林光)さんと荻原(萩原秀樹)さんで、林さんはオーソドックスな音楽の人ですからジャズは荻原さんに頼んだんだろうと思いますね。林さんの作曲で、荻原さんがコンボしてくれたと。タイトルの曲の勢いはこの映画を象徴している気がして、感謝しています。ふたりとも亡くなられて、亡くなった人が多いですね。
【撮影などのエピソード (1)】 山際「(『狂熱の果て』〈1961〉の撮影は)2週間か3週間で、2本立てで忙しい当時としてはスタンダードかな。ひどく忙しかったですけど。ちなみにぼくがその後で助監督をやった柴田吉太郎さんの作品は、同じ佐川プロなんだけど途中で金がなくなって中止。やれやれと思ってたら「金を借りたからすぐ来い。またやるんだ」って。そういう混乱の時代でした。