今日は短歌を何首かリライトした。単語を切ったり貼ったり、入れ替えたりすることで、ようやく自分が納得できる一首ができるのが短歌の魅力だ。これは散文にはない、韻文だけに許された楽しみで、小説や随筆の推敲の仕方とは全然違うだろう。散文は「ええい、ままよ」と、時間の制約上、適当な所で妥協するが、韻文は心ゆくまで延々と直し続ける。散文は言葉と言葉のあいだに余裕(遊び)を持たせるが、韻文は言葉と言葉を緊密に連携させる。短歌を書くように小説を書くと、息が詰まる、大変読みにくい文章になる。くれぐれも履き違えませんように。 このブログを書き始めた当初、会社の後輩に「兼子さんは詩句よりも文章の人ですよね」と言われ…