飛鳥時代、聖徳太子により「冠位十二階」が制定されます。この冠位十二階がもたらした意義を見ていく。■蘇我氏と仏教の伝来6世紀頃、蘇我氏は渡来人の知識や技術を利用しながら、政治への影響力を強めていきました。538年には百済から仏教が伝えられ、その6世紀後半には受け入れを積極的に行っていきました。蘇我氏は対立する豪族を滅ぼし、政治権力を手に入れます。■推古天皇と聖徳太子593年に推古天皇が即位すると、甥にあたる聖徳太子が政治に参加します。蘇我馬子と協力しながら中国や朝鮮の政治を参考にしつつ、大王中心の国家の仕組みをつくっていきます。■冠位十二階は人材登用の制度冠位十二階(603年制定、605-648…