今日は、歴史の教科書でもおなじみの聖徳太子の言葉「和を以て貴しと為す」について、改めて深掘りしてみたいと思います。 和を以て貴しと為し、忤(さか)ふること無きを宗(むね)とせよ これは、聖徳太子が推古天皇12年(604年)に制定したとされる「十七条憲法」の第一条です。現代語に訳すと、こうなります。 「自分の主張ばかり押し通すのではなく、人との調和を大切にしなさい。それが基本の姿勢であるべきだ。」 今で言う「チームワーク」や「協調性」といった考え方に近く、1500年以上前にこうした理念が掲げられていたことに驚かされます。 なぜ「和」が第一条なのか? 十七条憲法は、官僚や貴族たちに向けて説かれた道…