(前編はこちらから) caldera1988.hatenablog.com 分娩室への入室が認められたのは、まだ午前10時半頃だったと思う。繰り返される陣痛で妻はナーバスになっていた。テニスボールを妻のお尻に押し当てる事で、痛みが少しでも和らぐとの事で、陣痛が来るたびにボールを押し当てる行為を繰り返した。 しかし、情けない話だが、私は連日の長時間労働とそれに伴う睡眠不足で疲弊していた。室内には椅子が無く、助産師さんが何度か出入りしていたものの、気づいてくれなかったのか、椅子を出していただけず、ずっと中腰を強いられた。そうなると疲労がピークに達し、ウトウトする事もしばしば。睡魔に負けるたびに妻か…