京都市の隣に、というか三方を京都市に取り囲まれるようにして、向日(むこう)市がある。人口約5万人余り、面積8平方kmに満たないミニサイズの市だ。元々は向日町(むこうまち)といった。京都の街から見て、桂川の向こう側にある街だから「むこうまち」。1972年の市制施行の際に「向日町市」とはならず「向日市」となった。 向日町を生み出したのは西国街道である。京の都から山陽方面に向かう街道沿いに形成されたのが向日町で、乙訓郡(現在の向日市、長岡京市、大山崎町、さらに京都市の一部で向日市に隣接する地域を含む。)の中心的な町場だった。 この西国街道にJR東海道線が交差する所にあるJR向日町駅から街歩き開始する…