花嫁姿 姪の子に筋ジストロフィーの少女がいる。名は咲(さき)。咲ちゃんと呼んでいる。 幼女の頃には、歩行器具を着けて歩けたが、今は車いす。器用に車いすを操る。が、車いすから普通の椅子や車或いはベッドに移る時は介助が必要である。これを姪である母親が支える。 自分が産んだ子だから、苦労はいとわない気構えがある。子は次第に成長するが、姪は相反して体力が衰えて来た。子は身長も体重も増えて来て、介助にも限界に近づいてきているが、彼女は泣きごとを決して言わない。 彼女の顔にも、やつれや皺が増えて来て痛々しい。それを見ると、この先の二人の過酷な人生を予感させる。わたしにも何かが出来るかも知れないが、わたし達…