今回は簡単に、(北)マケドニア北東部の昔の習慣である「セデンカ(Sedenka)」と、それに関連した伝統の踊りと音楽を取り上げます。 キュステンディルのセデャンカ *1 南スラヴの農村では、セデンカ(sedenka、マケドニア語)またはセデャンカ(sedyanka、ブルガリア語)と呼ばれる、近隣住民や村人同士の助け合いの集会を開く習慣がありました。いわゆる結いの集いに相当するものでしょうか。 通常は農閑期の秋から冬にかけての夜間に若い男女が参加し、心地よく作業を進めるために歌を歌い物語を話したり冗談を言い合いながら、トウモロコシを剥いだり、縫い物や刺繍などの作業を助け合いました。セデンカはまた…