北畠親房『神皇正統記』の冒頭近くに、このような一節があります。以下、現代語訳(拙訳)を掲げます。括弧書きは私の補記等で、[]書きは読みを意味します。 (神々が産み落とした日本国のことを)大八洲[おおやしま]ともいう。これは陽神陰神がこの国を八つの島として産み落としたことから名づけられたものである。又は耶麻土[やまと]ともいう。これは大八洲の(地理的に)中央にあった国の名である。(中略)中央にあった上、神武天皇が東征したとき以来の皇都でもあったので、この名を取って他の七州もすべて耶麻土[やまと]と呼称するようになったと見て相違ない。(中国を例に取れば、)周の国が天下を制したので、天下を「周」と呼…