駅周辺の眼抜きに「お菓子のまちおか」があるのは、好い駅である。どなたに憚ることもなく、私は公言してきた。 笑いを誘いたい軽口ではあるが、出まかせではない。本気だ。若者たちと古書店散策に歩いたおりに、所沢でも巣鴨でも、横浜伊勢佐木町でも云った。個人的にもっとも回数多く入店したのは池袋西口店だったろうが、惜しくも閉店した。なにせ客単価の割には立地条件が良過ぎる場所だった。 ブランドより親しみ。昔懐かしい駄菓子の空気。大人買い・まとめ買いできる価格設定。庶民の味方である。人は生涯にいく度も賓客と風炉を囲むわけではない。英国王室御用達の輸入茶葉を味わうわけではない。爪楊枝やフォークで菓子を食うわけでは…