梅雨も後半となり晴れると高温多湿でもう真夏のようだ。駅で電車を待っていたら線路脇の草むらの中にヤブカンゾウの朱色の花を見かけた。今年もこの花の時期になったなあと思う。 水田の近くなど湿気が高い場所を好む。近場の丘陵地ではちょうど田植えの時期で、新苗が植えられた水面に鮮やかな色がよく映える。花の直径約8㎝。雄シベ雌シベが花弁に変わった八重咲である。八重咲でない近縁種のノカンゾウは最近見かけない。 別名ワスレグサ(忘れ草)という。朝開花して夕方には萎む一日花(実際は2,3日持つようだ)で、多数のつぼみが用意されていて毎日過去を忘れたように新しい花が咲くからという。ユリ科に分類されていたが、近年の遺…