「並」と「並み」は、音が同じで表記も近いため混同されやすいが、意味と働きには明確な違いがある。ここで基本的な整理をしておきたい。 基本的な意味の比較 「並」は、「普通」「中程度の等級」「標準的な程度」を表す語である。「並の店」「並の才能」のように使うと、「特別ではない、一般的な水準」という意味になる。つまり、「並」は評価の程度を示す言葉。一方の「並み」は、「〜と同程度」「〜に匹敵する」という比較の意味をもつ。「大人並みの体格」「プロ並みの技術」のように、何かを比較対象にして、その水準に達していることを示す。 言葉の使われ方 ・並の人間ではない 現在の実際の用法を見ると、「並」は評価する語として…