英文表記：Quality Management 品質を管理すること。
品質管理が向いてる人ってどんな人？現場経験から感じた“適性”と「なぜなぜ分析」のリアル 前回の記事では、「現場作業が向いている人」の特徴について書きました。👉 現場作業が向いてる人ってどんな人？製造現場で感じた“向き不向き”とは 今回はその続き。品質管理の仕事に向いている人はどんなタイプなのか、そして実際に体験した「なぜなぜ分析（5Why）」のエピソードも紹介します。 品質管理ってどんな仕事？ 品質管理とは、製品の品質を一定に保つために、検査や記録、不具合の原因追及、再発防止などを行う仕事です。 現場が「作る」役割なら、品質管理は「守る」役割。お客様に安心して使ってもらえる製品を出すための、い…
今回は、産業技術総合研究所より先日公開された、「生成AI品質マネジメントガイドライン第1版」の概要を整理しました。 www.aist.go.jp www.digiarc.aist.go.jp 産総研による「生成AI品質マネジメントガイドライン 第1版」 品質管理の具体的なアプローチ 将来の展望と進化する品質管理 おわりに 産総研による「生成AI品質マネジメントガイドライン 第1版」 大規模言語モデル（LLM）がチャットボットや文章作成支援ツールとして急速に普及する中、その出力品質に関する課題が顕在化しています。意図しない不正確な回答や偏った内容の生成は、AIを利用したシステムやサービスの信頼性…
こんにちは、もぐのすけです。今回は、現場作業をしていた私が、品質管理職にキャリアチェンジした体験談をお話しします。 「品質管理って難しそう」「未経験でもできるの？」と思っている方へ、実際の仕事内容や勉強法、現場経験がどう活きたかをご紹介します。 なぜ品質管理を目指したのか？ 私は製造現場で作業員として働いていました。毎日モノづくりに関わる中で、 なぜ不良品が出るのか？ もっと良いやり方があるのでは？ と疑問を感じるようになり、品質そのものを改善する仕事に興味を持ちました。 改善活動（TPSやQC活動など）に関わるうちに、「品質管理」の仕事を本気で目指すようになりました。 品質管理への道のり｜未…
こんにちは、junya です。前回に引き続き、QAツール開発の第3回をお届けします。 LOVOT QA効率化の話：半自動テストのすすめ LOVOT QA効率化の話：LOVOT QA Appのアーキテクチャ LOVOT QA効率化の話：シニア・ジュニア・AI最強説（本記事） 今回は、QAツール開発で、インターンの方とAI（主に Claude Code）を使って開発したら、生産性がバク上がりしたというお話です。 シニア＋ジュニア＋AI 最強説 はじめに結論から書きますが、シニア＋ジュニア＋AIは最強です。互いに相補的な関係があるからです。 シニア 技術選定やアーキテクチャ設計 難しめのタスクの実装…
QC七つ道具（Quality Control Seven Tools）**は、製造業やサービス業などの品質管理において、誰でも使いやすく、問題解決に効果的な基本手法として広く活用されています。1940～50年代の日本で体系化され、特に「現場のカイゼン活動」で重宝されてきました。 ✅ QC七つ道具の全体像 番号 ツール名 主な目的 ① パレート図 重要な問題の優先順位付け ② ヒストグラム データの分布傾向の把握 ③ 特性要因図（フィッシュボーン図） 問題の原因を洗い出す ④ 散布図 2つの要素の相関関係を分析 ⑤ 管理図 工程の安定性を確認する ⑥ チェックシート データ収集・ミス防止 ⑦ 層…
品質保証（QA）におけるヒューマンエラー（人的ミス）の防止は、製品やサービスの信頼性確保において極めて重要です。以下に、具体的かつ実践的なヒューマンエラー防止策を体系的に紹介します。 ✅ 1. 標準化（作業手順書・マニュアルの整備） ■ 目的： 作業のばらつきをなくし、誰が作業しても同じ結果が出るようにする。 ■ 具体例： 作業手順書（SOP）を写真やイラスト付きで作成。 「いつ」「どこで」「誰が」「どうやって」行うのかを明記。 現場にラミネートされた手順書を掲示してすぐ確認できるようにする。 ■ ポイント： 定期的な見直しとアップデート。 現場の作業者と一緒に作成し、実態と合っているか検証。…
こんにちは、BioMedKensa’s blog をご覧いただきありがとうございます。今日は、私が携わっている 再生医療と検査の接点について、現場のリアルな視点から綴っていきます。 ■ 検査技師が語る「再生医療との接点」 再生医療というと、多くの方が“未来の医療”という印象を持たれるかもしれません。確かにその通りです。しかしその未来は、もうすでに“始まっている現在”です。私が勤めるバイオベンチャー企業では、iPS細胞や間葉系幹細胞といった最先端技術の応用を目の前にしながら、それらに関わる検査・品質管理業務を日々行っています。 検査技師というと「血液検査」や「生化学分析」を連想する方が多いかもし…
こんにちは。BioMedKensa’s blog をご覧いただきありがとうございます。医療系バイオベンチャーで日々、検査を担当している私が、今日は「再生医療と検査者のリアルな現場」についてお話しします。再生医療という言葉はニュースや専門誌などで耳にする機会が増えましたが、その裏側でどんな検査が行われ、どんな技術が支えて いるのかは、まだあまり知られていません。 ◆再生医療の最前線：研究と臨床の狭間で 再生医療とは、失われた臓器や組織の機能を「細胞」や「バイオマテリアル」で再生させる医療です。たとえば、iPS細胞を用いた治療や、軟骨細胞を使った関節の再建などが挙げられます。私たちのチームは、こう…
「 添付資料」は、不良品対策報告書において根拠や補足を示すための証拠・参考情報をまとめるセクションです。実際に行った対策の裏付けとして使われるため、報告書の信頼性を高める重要なパートです。 ✅ 添付資料の目的 実施内容・原因分析・再発防止策の信頼性を補強する 顧客や上司・関連部門に対し、「確かに対応した」という証拠を示す 再発時の参考資料として記録・トレーサビリティを残す ✅ よくある添付資料の例 資料名 内容 📸 不良品の写真 外観・寸法・異常の様子を記録（ビフォー・アフターがあれば◎） 📑 検査記録 該当ロットの検査成績書、チェックリストなど 📊 なぜなぜ分析シート 原因分析の記録（手書き…
「再発防止策の実施状況」は、立てた恒久対策が実際にどう進んでいるか、きちんと実行されているかを報告・記録するパートです。ここを曖昧にすると、せっかくの再発防止策も「立てただけ」「やったつもり」になってしまい、再発リスクが残ります。 ✅ 再発防止策の実施状況に記載すべき内容 項目 内容 ✅ 実施内容 実際に何を行ったか（対策が「予定」ではなく「行動」になっているか） ✅ 実施日 対策を実施した日付（記録性・証拠になる） ✅ 実施者・責任者 誰が行ったのか、誰が最終責任を持ったか ✅ 実施結果（進捗） どこまで完了しているか（100%完了？一部未了？） ✅ 効果確認の状況 効果の検証を行ったかどう…
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