再生医療とは、再生医学を活用した医療のこと。 再生医療にはいくつかの方法があるが、たとえば自分の身体から幹細胞という特殊な細胞を取り出して増やし、目的とする組織や臓器などにしてから、もとの身体に移植する方法がある。 最近では、iPS細胞を使った再生医療にも注目が集まっている。再生医療は根本的な治療になり得る優れた治療と言える。 将来的に、再生医療は、自分の細胞で臓器を作って、だめになった臓器と取り換えられるようにすることが期待されている。
こんにちは、Medica_Labnoteです👩🔬🧬 前回はケロイドについて書きました。「治りすぎる創傷治癒」という視点でしたね。 今日はそこから一歩進みます。 ケロイドだけではありません。 ・肝臓が硬くなる・肺が硬くなる・心臓が硬くなる 実はこれらには、共通するメカニズムがあります。 キーワードは―― 線維化(fibrosis) 今日は、 ・線維化とは何か・なぜ臓器が“硬くなる”のか・肝硬変と肺線維症の共通点・コラーゲン暴走の正体・再生医療が挑んでいる未来 を、分かりやすく、でもかなり詳しく解説します。 1. 線維化とは何か? まず一言で言うと、 線維化=コラーゲンの過剰沈着。 本来、コラー…
こんにちは、Medica_Labnoteです👩🔬🧬再生医療や創傷治癒の研究に触れていると、必ず出会うテーマがあります。 それが「ケロイド」。 傷は本来、“治るもの”です。でもケロイドは違う。 治りすぎる。 今日は、 ・通常の傷はどうやって治るのか・なぜケロイドではそれが暴走するのか・線維芽細胞とコラーゲンの異常・TGF-βというキープレイヤー・ケロイドを「治りすぎる病態」と捉える視点 を、分子レベルまでやさしく解説していきます。 1. まずは通常の傷の治り方から 創傷治癒は、実はとても精密なプログラムです。大きく分けて3段階あります。 ① 炎症期(数日) 傷ができると、まず止血。血小板が集ま…
Deep Dive - 第2部 切らずに軟骨が再生する?スタンフォード大が解明した驚きのメカニズム 「失われた軟骨を元に戻すには、外部から幹細胞を移植するしかない」。これまで再生医療の王道とされてきたこの考え方に、スタンフォード大学の研究チームが衝撃の一石を投じました。 新発見のポイント:外部から細胞を「足す」必要はありません。膝の中に残っている「老いた軟骨細胞」に魔法をかけ、自ら若返らせることで、組織を勝手に作り直させるのです。 1. 「細胞のリプログラミング」とは何か? 「軟骨細胞は、ただ『古くなる』のではありません。プロスタグランジンE2(PGE_2)(修復の指令)が足りなくなると、細胞…
脊髄損傷治療のパラダイムシフト:リオデジャネイロ連邦大学による「ポリラミニン」研究の衝撃 公開日: 2026年2月7日 | カテゴリ: 再生医療 / 神経科学 不可逆という「常識」を打ち破る発見 脊髄損傷(SCI)は、長年、現代医学において「修復不可能なダメージ」の代名詞でした。損傷部位に形成される「グリア瘢痕」は、神経の再生を阻害する物理的・化学的障壁となり、一度失われた運動機能の回復は絶望的とされてきたからです。 しかし、ブラジルのリオデジャネイロ連邦大学(UFRJ)のタチアナ・コエーリョ・デ・サンパイオ教授率いるチームが開発した胎盤由来の「ポリラミニン(Polylaminin)」は、この…
国民病ともいわれる変形性膝関節症の治療に、今、静かな革命が起きている。従来の保存療法と人工関節置換術の間に位置する「第三の選択肢」として、再生医療が急速に存在感を高めているのだ。2025年12月、持田製薬が国内初の吸収性軟骨修復材「モチジェル」を保険収載で発売し、バイオ新興のセルシードも同種軟骨細胞シートの第3相試験を推進している。膝治療の世界市場は将来2兆円超に成長する見込みであり、製薬・医療機器メーカー、そして医療従事者にとって、この領域は見過ごすことのできない重要な戦略的機会となっている。 本稿では、膝関節再生医療の市場動向、技術革新、そして医療経済的インパクトを多角的に考察する。単な…
あまりにも・・・ 終盤、グロテスク過ぎて、正視することができませんでした。 サブスタンス(字幕/吹替) デミ・ムーア Amazon 50歳の女優エリザベス役をデミ・ムーアが演じているのですが、彼女、私と同年齢なんですよね。 実年齢より一回りも若い(けれども衰えが目立ち始めた)元トップ女優役を体当たりで演じており、鬼気迫るものがありました。 身体は60代とは思えぬ鍛え上げられたプロポーションでしたが、顔のアップとなると毛穴やシワ、シミが目立ち、「女優がここまで曝け出していいの?」と心配になったほど。 老いによる自身の劣化と人気の翳りから、ついに再生医療『サブスタンス』に手を出し・・・そして生まれ…
1. 提携の全体像:なにが起きたのか 2025年12月、帝國製薬は韓国メディポストの日本法人(MEDIPOST K.K.)と、変形性膝関節症向け幹細胞由来再生医療等製品「CARTISTEM(カティステム)」の日本国内における独占販売・プロモーション契約を締結しました。 メディポスト日本法人:CARTISTEMの日本での販売・流通・プロモーション権を帝國製薬に独占許諾 メディポスト本社:原薬・製剤の供給および製造権を保持 帝國製薬:日本市場での販売パートナーとして上市・普及を主導 メディポスト日本法人自身も、「韓国で開発されたCARTISTEMの日本上市を目指す」方針を公式サイトで明示しており、…
【技術解説】なぜアクーゴは効くのか?魔法の遺伝子「Notch1」の正体 普通の細胞とは何が違う?サンバイオの核心技術をわかりやすく解剖 先日、ついに実用化が決まったサンバイオの再生医療薬「アクーゴ(SB623)」。 ニュースでは「脳の機能を改善する」と報じられていますが、ここで一つの疑問が浮かびます。 「なぜ、骨髄(骨の中にある細胞)を脳に入れると、神経が治るのか?」 本来、骨髄の細胞は「骨」や「脂肪」になるための細胞です。そのまま脳に入れても、うまく機能しません。そこで登場するのが、この薬の心臓部とも言える技術、「Notch1(ノッチ・ワン)」遺伝子です。 今回は、アクーゴが普通の細胞とどう…
🔰はじめに──細胞を「プリント」する時代が来た 「3Dプリンター」は、いまやものづくりの世界では当たり前の存在になりましたよね。でも──もし**「細胞をプリント」して皮膚や臓器を作れたら?**そんなSFみたいな話が、いま本当に現実になりつつあります。 再生医療の研究に携わる身としても、3Dバイオプリンターの進化は一番ワクワクする領域のひとつ。この技術は、 移植用臓器不足 火傷や外傷の治療 創薬の効率化といった社会的な課題を解決してくれる可能性を秘めています。 今日は、そんな“未来の医療”をやさしく、でも深く解説していきます🧬✨ 🧪 1. 3Dバイオプリンターとは? 3Dバイオプリンターは、一言…