こんにちは。「再生医療の道しるべ」です。本日は、医療や創薬の世界でよく耳にする「偶然の発見」──その代表格とも言える、ミノキシジルについて掘り下げてみたいと思います。 「ミノキシジル」と聞いて思い浮かぶのは、やはり発毛剤・育毛トニックなどでしょう。しかし、実はこの成分、もともとは“発毛目的”ではなく、血管拡張剤として開発された医薬品だったのです。 では、なぜミノキシジルが「髪に効く」とされるようになったのか?その裏には、偶然の副作用を新たな価値に転換する、創薬の奥深い世界があります。 💡ミノキシジルのルーツ:高血圧治療のための薬だった 1960年代後半、アメリカのある製薬企業が開発していた薬に…