文楽の公演を観てきた。国立劇場が閉場になる、文楽としては最後の舞台。 初めてここに来たときはその厳かな佇まいにはぁ~~とため息が出たものだ。小劇場の角からは、大劇場の向こうの端っこが見えないくらい。濃いグレーの校倉造様の外壁に、国立劇場の4文字のみ、軒下には赤い提灯がずらり。到着してこの建物を仰ぎ見るだけで、自然と心が躍りました。これほど伝統芸能の上演にふさわしい劇場があるだろうか。なんだか建て替えるのもったいないなー。どうか新劇場が今以上のすばらしいものになりますように。 さて、文楽。正直言うと第二部の演目の方が好みではあるのだけど、第一部を選択したのは、勘十郎さんと玉男さんが揃ってるところ…