京都市の周辺部には俗に「京の田舎」と言われる、旧来の農村の風情が残る里がある。京都市街を出て西方、京都盆地が終わる西山の麓に広がる大枝・大原野の地も、かつての村の残照を感じることができる土地である。そんな大枝と大原野の秋の風景を巡ってみた。 大枝(おおえ)は、かつて山陰街道が通う村だった。京の都を出た街道は、現在の亀岡市との境界である老の坂峠を越えて、丹波国へと通じていたわけだが、その峠の登り口に大枝はあたる。旧街道には往時の風情はほとんど見当たらないが、旧街道沿いにある神社では静かな秋を見つけることができた。 かつて大枝村役場があった辺りの旧山陰街道(大枝小学校前) 旧街道沿いの児子(ちご)…