・大日本帝國海軍輸送艦
・海上保安庁所属の大型灯台補給船
・海上保安庁所属の砕氷船(南極観測船)
昭和11年、ソ連からの注文で長崎県の川南造船所で3隻進水した貨物船のうちの一隻。ソ連が突然一方的に契約破棄してきたため、昭和13年、この3隻を辰浪汽船が引き取った。そのうちの地領丸(ソ連名ボロチャエベツ)を昭和15年、日本海軍が購入し輸送船「宗谷」と命名した。
当初、千島列島や日本海北部の軍需品輸送を想定されていた宗谷だったが、太平洋戦争では占領後の香港測量や、ガダルカナル島への陸兵輸送に使用*1された。
戦後、海上保安庁所属の大型灯台補給船となったが、昭和31年の国際地球観測年に日本が協力した際、南極観測船に改造された。
昭和54年に第一線を退き、現在は東京・船の科学館に繋留展示されている。
進水:1937年12月
就役:1938年6月
南極観測:第1次〜第6次
所属:海上保安庁
基準排水量:2,736t
満載排水量:4,849t
全長:83.6m
全幅:12.8m
深さ:9.3m
主機械:ディーゼル2軸
馬力:2,400HP
速力:13knt
砕氷能力:1m
*1:ただし宗谷によるガ島輸送は途中で中止