⛰️ 九州の名峰・宮之浦岳、屋久杉の森に潜む神秘に惚れた話 「屋久島にそびえ立つシンボルは、縄文杉だけではない。その奥にそびえる宮之浦岳こそが真の主じゃないか?」──そう思った瞬間、私はもう逃げられなかった。 標高1,936m、苔むす森と屋久杉の巨木、霧に包まれる幻想的な景色。そして遠く太平洋を望む大パノラマ。誰がどう見ても“自然の聖堂”だ。けれどその裏では、体力・根性・足の皮膚をゴリゴリ削ってくる「淀川登山道」という試練も待っている。 私は転勤族ランナー。勤務地が変わっても、山への愛だけは変わらない。宮之浦岳に初めて挑んだ日、標高差1,200mの登りで「これ、仕事より楽しくてキツい」と3回思…