画集を鑑賞したという印象が強い。カバー写真にあるように、北斎の『富嶽百景』の図が、102図掲載されている。解説文は最小限であり、本書の主体は北斎画そのものだから。本書は2013年8月に刊行された。 『富嶽百景』は『富岳百景』とも表記されていたようである。補遺に掲げるように、江戸時代の出版物自体には、『富岳百景』という標題が使用されている。北斎の描いた富嶽百景図をみるだけなら、今や数多くの電子図書館あるいは電子美術館で公開されている。それらを検索してアクセスすれば富嶽百景図を鑑賞することができる。例えば、補遺に挙げた国立国会図書館デジタルコレクションを参照すればよい。ただし、各所で公開されている…