其の腰で夜も竿さす筏乗り 卍(北斎) 断捨離をしていたら、読まずに積んであった「北斎川柳」という冊子が出てきた。日永の一日、改めてこの冊子をひらいてみた。 あまり知られていないと思うが、葛飾北斎は川柳をよくしている。 変わったことに、この本は 信州渋温泉旅館組合が発行元だ。著者は 宿六心配(渋温泉の臨仙閣ホテルの主人 西山晋平氏)。昭和57年と昔の発行なので現在はどうなのか知らないが、臨仙閣は金具屋の別館で国の文化財登録されているようだ。 北斎は晩年に近くの小布施に滞在して天井絵などを残しているので、そうした地縁で温泉街に北斎の句碑をたくさん建立した旨、説明書きがある。ネットで調べると現在も句…