芥川龍之介(↓)につづき谷崎潤一郎文学をいろいろ読みました。 cut-elimination.hatenablog.com 芥川は晩年どんどん病んでいったが、谷崎はけっこう精神が安定していたらしい。自分の欲望を上手く作品にできていたからだろうか。芥川とは別方向で「曝け出している」感じがおもしろい。 刺青(1910) これが谷崎のデビュー作らしい。「しせい」と読むらしい。 ごく短いが、谷崎文学のエッセンスが詰まってるんじゃなかろうか。足など女の身体へのこだわりとか、女に支配されたいという欲求みたいなのとか、グロい感じとか。谷崎入門にオススメです。 卍(1928-30) ちょっと長め。 エロい小説…