昨日「リベラルな政治家は中間層にどう向き合うか」が欧州をはじめとする先進国の課題だと述べたが、英仏の新内閣はいずれも財政赤字削減のため、大企業・富裕層増税に踏み切りそうだ。 ■英国 保守党の不人気さで圧勝するかと思われた労働党だが、思ったほど得票も議席も伸びなかった。しかし第一党にはなり、政権交代はなった。早速突き付けられたのが、前政権が残した負債の処理。公共サービスは削られすぎて、例えば刑務所は満杯。犯罪者が大手を振って出所し、その日のうちに再犯する事件すら起きている。スターマー政権はサービスの回復などに資するため、90億ポンドの増税を決めたが不足だとの指摘がある。シンクタンクの試算では、少…