序文・織田信長の教育係 堀口尚次 平手政秀は、戦国時代の武将。織田信秀、信長の2代に仕える。尾張国春日井郡にあった志賀城の城主。 織田信秀の重臣として主に外交面で活躍。茶道や和歌などに通じた文化人で、天文2年に尾張国を訪れた山科言継(ときつぐ)〈公家〉から賞賛を受けるほどであった。天文12年5月には、信秀の名代として上洛し、朝廷に内裏築地修理料4,000貫を献上するなど、朝廷との交渉活動も担当していた。 天文3年、信長が誕生すると傅役(ふやく)〈教育係〉となり、次席家老を務めた。天文16年には後見役として信長の初陣を滞りなく済ませるとともに、翌17年には争い中であった美濃の斎藤道三との和睦を成…