奈良県桜井市金屋の歴史を伝えるひとつが「金屋の石仏(かなやのせきぶつ)」。山辺の道の途上にあり、春は桜の巨木に美しい花が咲く。石仏のもつ静かさが際立ち、仏教伝来の地・金屋の歴史を伝える。 金屋の石仏の歴史 「金屋の石仏」とは、元々はミロク谷(三輪山の一部)にあった仏教の像。明治元年の神仏分離で今の場所に移され、石仏が収められているお堂は昭和56年に建てられた。僕が生まれる2年前。 ちなみに、神仏分離令や廃仏毀釈は「仏教を排斥する運動」と思われているが、それは間違い。あくまで神道と仏教を分けるだけであって、仏教を非難しているわけではない。 釈迦如来像(右)、弥勒如来像(左) お堂の中を覗くと、釈…